「たった1秒であっても、病気を忘れるために」。
「ほんの一瞬だけでも」というタイトル通り、この動画に出てくる女性たちは全員が抗がん治療で髪が全て抜け落ち憂鬱な日々を永遠にも感じる苦悩の中で生きている人たちでした。
「今一番恋しいものは病気を忘れて自由な気分になること・・・」というある女性の一言がきっかけで、新しいプロジェクトは立ち上げられたと言われています。
「if only for a second」
1秒や一瞬というまばたきほどの瞬間を表した言葉だろうと思います。
がん患者たちの生活が少しでも豊かになればという思い出活動しているメンバーたちがいました。
ミミファンデーションと広告代理店のメンバーたちは、がん患者を集めて「普通のmake-upするだけですよ」と伝えただけでこの素晴らしい企画については一切知らせずおこなわれて行きました。
条件は作業中は「ただ目を閉じていること・・・」だけでした。
ヘアメークが完了し、目を開けた時のリアルな驚きの表情がとても印象的です。
この動画を初めて見たときに、私は感動して思わず泣いてしまいました。
この患者たちが一瞬病気や死について忘れたであろうことが想像に難くなかったからです。
そしてたかがヘアメイク・・されどヘアメイクという不思議な感動を覚えました。
世界には貧困や病気や私たちに何もしてあげられないのではないかと失望に打ちのめされるような出来事が現実があります。
次にご紹介したい動画は退役軍人でホームレスになった人をメイクして、人生の再出発を成功させるというストーリーです。
この動画も1つ目の動画と同じように、いやもしかしてそれ以上に感動した動画だったので、皆様にご紹介いたします。
昔どこかのSNSで高級車を横に写した写真の男性と、オンボロ車との2ショットの男性、もちろん同一人物ですが、髪型や洋服、持ち物、そして所有者であろう車が高級かそうでないか?
この2枚の写真を別々のグループに評価してもらった統計が乗っていました。
言うまでもなく、ちゃんとした身なりの高級車の男性は圧倒的な女性からの指示を得ていました。
一方、もう皆さん想像つきますよね。
オンボロ車のみすぼらしい男性の写真は全く人気はありませんでした。
当然の結果ではありますよね?
・・・しかしよく考えてみてください。
本当に当然の結果でしょうか?
私たちはいつの間にか、人間の価値というものを目に見える物差しで測るようになりました。
そしてその見た目という価値観は大きな過ちを招く原因にもなりかねない価値基準を内包しています。
現にSNSを通じた多くの詐欺師たちは、「美女」や「イケメン」をプロフィールに貼り付けて、情に訴えかけるような嘘偽りを繰り返して詐欺を働きます。
人は物質界を見る目を開くと、心の目が閉じてしまうと言います。
もし両目が見えない世界に住んでいたとしたらどうでしょう?
人を測る物差しは、もう少し違った物差しになるような気がします。
そういう方々の方が見た目に惑わされずに、相手の心というものを直に感じる能力に長けて来るのかも知れませんね。
私たち美容師としてのあるべき姿とは「ヘアデザインを通して、その人の心を幸せにデザインすること」だと考えております。
最後に、今回開業にあたって、多くのご支援くださった皆さまへ心から感謝申し上げます。
この御恩を報恩として、私たちに出来る最高の美容技術の提供という形で皆様に社会に還元して参りたいと考えております。